
2000年カンヌ国際映画祭グランプリの作品です。中国では政治的な理由で上映禁止だそうです。
基本的に受賞されている映画に間違いはないんで必ず観ているんですが、この作品を観たって人、あったことないんですよね。
間違いなく、名作です。香川照之は天才です。
観たのは4,5年前なんですが、ビデオ屋に行ったら目に入ったので忘れないうちにレビュー書きます。
第2次世界大戦終末期、中国での話です。

物語の前半は、香川扮する日本兵花屋と花屋を預かる村人達との、心温まるストーリー展開なのですが、中盤、破滅を予感させる展開になり、怒濤の終盤を迎えます。
前半は日本人花屋と、村人達のディスコミュニケーションによる喜劇が、後半になると国家間のディスクコミュニケーションによる悲劇へと大きく様相を変貌させます。そのギャップが非常に哀しい...。
タイトルの鬼はおそらく戦争の狂気を指しているんでしょう。
戦時中の大義名分と、本来持つ人間性がものすごく危ういバランスで描かれており、その均衡が崩れた後なんてものすごいです。芸術にまで昇華された不条理劇。
日本で販売されている物は、カンヌ上映版から20分ほどカットされた物だそうです。
50年後、花屋はマーの孫に詫びにいくそうですが、そこで孫がふざけて花屋の首におもちゃの刀で斬りつけるそうです。(またそういうブラックなのが好きなんだ、この監督は)
ノーカット版、是非みたいです。
鬼が来た! official site

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