
嫁が観たことないそうなのでもう一回観ました。裁判員制度はじまるしね。もう語りつくされている映画ですが...。
前回エントリーと同様こちらも密室劇。
観始めると目が離せなくなります。不利な状況から、まるでオセロをひっくり返していくように無罪を勝ちとっていく様は非常にスリリング。
陪審員制度は(裁判制度も)は無罪か有罪かを全会一致にする必要があります。そこで斉一性の原理が働きます。
斉一性の原理(せいいつせいのげんり)とは、社会心理学の用語であり、集団が異論の存在を許さず特定の方向に進んでいく事を指す。多数決で意思決定を行う場では起こらず、全会一致で意思決定を行う場で起きる。 wikipedia
多勢が無勢ってわけですね。少数意見は服従されてしまう。その斉一性の原理がこの作品のテーマだそうです。
密室劇の場合いわゆる「遊び」がききません。過去の回想や、俯瞰での撮影や、ド派手なCGを挟むことができないのです。だから走り始めたら最後まで観客を飽きさせないように、細やかな演出が必要になってくるわけです。同じ場所、似たようなアングルの中で。
この12人の怒れる男たちも非常に緻密な演出がなされています。暑い部屋。回らない扇風機。人物たちの背景。彼らは何に対して怒っているんでしょう?
最近リメイクされたそうですが、まずはオリジナルを観ることをお勧めします。
出演: ヘンリー・フォンダ, リー・J・コッブ, マーティン・バルサム
監督: シドニー・ルメット

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